竜王町の歯科医院【むし歯治療・矯正歯科・歯列矯正】診療案内medical information
アースシステム
上顎前方牽引治療装具
下顎後方回転という欠点を克服するために開発されたアースシステム
バイオブロックの創始者John Mew先生がことあるごとに指摘されているように、歯ならびの悪いお子さまは例外なく上顎骨の前方成長が不足しています。（そして下方成長しようとしています）
バイオブロックも上顎骨の前方成長を促しますが、より大きく上顎骨を前方成長させる必要のあるケースは、上顎骨を前方牽引する必要があります。
そのために一般的に行われているのはフェイスマスクによる前方牽引です。これはおでことおとがい（下顎の先）を支点にして上顎骨を前方牽引する装置ですが、下顎にも支点があるため、下顎を後ろに回転させてしまう可能性があります。それを防ぐために牽引する力を弱くしたり、期間を年単位と長くする必要があるのが欠点です。
このフェイスマスクによる下顎後方回転という欠点を克服するために開発されたのがアースシステムです。
アースシステムではフェイスマスク自体をアウターマスク（後述）で前方に吊り上げているので下顎を後方に押す力がかかりません。
よってフェイスマスク単体よりも強い力で短期間に効果的に上顎骨を前方牽引することが可能です。
対応できるクリニックもまだ希少なアースシステム
具体的にはアウターマスクと呼ばれる大きな網目状のヘルメットのような装置を患者さまにかぶっていただき、上顎に装着した装置とフェイスマスクをゴムでつなぎ、さらにフェイスマスクをアウターマスクで吊り上げ、その状態で就寝していただきます。うつ伏せにはなれませんが、横向きまでなら寝返りをうつこともできます。 これまで多くのお子さまに装着していただいてきましたが、最初の数日間で慣れていただき、普段通り朝までぐっすり寝ていただけているとお聞きしております。
（通常約2か月間就寝時に装着していただきます）
少しインパクトのある見た目ですが、効果は抜群です。対応できるクリニックもまだ希少なアースシステム、特に骨格的な受け口傾向のあるお子さまに強くお勧めしたい治療法です。アースシステムで上顎骨を前方牽引してから、通常のバイオブロックに移行するのが一般的です。
